肩こりが慢性的に続いている方、その不調、実は「猫背」が関係しているかもしれません。
そしてさらに注意したいのが「腰痛」への波及です。
猫背になると頭や肩の位置が前に出てしまい、首や背中上部の筋肉が常に緊張した状態になります。
その結果、肩こりが起こりやすくなります。
しかし問題はそれだけではありません。
猫背によって背骨全体のS字カーブが崩れることで、腰への負担も増していきます。
バランスを取ろうとする体は骨盤の角度を変化させ、腰部の筋肉が過緊張を起こしやすくなり、
結果として腰痛も併発するケースが多いのです。
つまり、猫背が「肩こり→腰痛」という不調の連鎖を生み出しているというわけです。
慢性的な肩こりや腰痛。その原因は単なる「筋肉の疲れ」ではなく、
猫背を含む姿勢の崩れから来ていることが多くあります。
姿勢の崩れの背景には、意外にも「呼吸機能の低下」が関係していることをご存じでしょうか?
猫背になると肋骨が下がり、
横隔膜がうまく機能せず、呼吸が浅くなります。
この状態では**体幹の内圧(腹腔内圧)**が保てず、
腹筋群や脊柱起立筋が正しく働きません。
つまり、「姿勢を支える力」が内側から失われていくのです。

その結果、背骨や骨盤が不安定になり、肩や腰の筋肉に余計な負担がかかります。
猫背 → 呼吸の乱れ → 体幹の機能低下 → 肩こり・腰痛という悪循環が起こるのです。
呼吸が浅い、息が吸いづらい、などの症状でお悩みの方も姿勢の悪さが原因かもしれません。
高崎市新町の当院では、猫背矯正だけでなく、呼吸に注目した体幹の再教育も行っています。
姿勢を本当の意味で整えるためには、筋肉だけでなく呼吸の質まで見直すことが大切です。
肩こりや腰痛にお悩みの方は、一度、姿勢と呼吸の関係に目を向けてみてください。