症状を改善するには欠かせない「筋膜」について解説していきます。

ここ数年で筋膜リリースという言葉をテレビやSNSを通じてよく耳しませんか?

当院でも筋膜というものに着目して治療をしていますが、
「そもそも筋膜って何のこと?」なんて疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

今回はまずは筋膜という組織が何者で、身体にどのような影響を与えているのかを解説していきます。

目次

筋膜の構造

筋膜とは筋肉、腱、内臓、血管、神経などを包む膜のことですが、
医療の現場では筋肉を包む膜として狭義の範囲で使用されることが多いです。

筋膜は弾性繊維やコラーゲン繊維で構成されており、弾力があり伸び縮みすることも可能です。

弾力があると言われていますが、長時間不良な姿勢が続いたりして伸ばされてしまった筋膜は
元の形状に戻りづらい性質(粘性)も兼ね備えており、この性質により機能低下を起こし痛みや
柔軟性の低下を引き起こします。

ネバネバとした粘性作用は温度の上昇により緩和されます。
お風呂上りに身体が動かしやすいのは筋膜組織の温度の上昇に伴い、粘性が緩和されているからです。

運動をする前にウォーミングアップをして体温をあげておくことの重要性も理解できます。

良い状態と言われる筋膜には水分が豊富に含まれています。
身体の水分は年齢とともに変化していき、子供と老人では約40%も水分量に差があります。
ですので、年齢に応じて水分をしっかりと摂取していくことも、筋膜にとっては重要なこと
なのかもしれません。

筋膜の役割

筋膜には固有受容器と呼ばれるセンサーが多く存在していて
圧刺激や振動刺激などの様々な刺激を感知して脳の頭頂葉に信号を送っています。
この信号と脳が感知して姿勢や運動を制御しています。

脳には身体図式(ボディースキーマ)というものが存在しています。
ボディースキーマとは筋膜などから伝えられた情報を元に身体の位置や状態を把握して統合しています。
そして筋緊張(筋肉のコリ)は身体図式の質を元に調整されているのです。

なので、筋膜が硬くなり情報の質が落ちると筋肉は硬くなり、
身体本来の機能が低下してしまうのです。

まとめ 生活で気をつけるべきこと!!

ここまで筋膜の構造や役割を解説してきましたが、
日々の生活で気をつけることを紹介していきます。

  • 同じ姿勢でとどまらない
  • 積極的に運動をして身体を動かす
  • 普段感じていない刺激ー振動、伸ばされる、押されるなどの感覚を入力する

筋膜には役割で解説した脳に情報を伝達する機能があります。
身体を動かしたり伸ばしたりなどの情報が筋膜に入らないと筋膜が硬くなり、
正確な情報伝達ができなくなってしまうので、色々な動作を取り入れて身体をケアしていくことが
大事になります。

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